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人工林を「自然」に戻せ 生態系復元へ 市民団体が学会設立(産経新聞)

 生態系が乱れた森を戻す活動にあたる日本熊森協会(兵庫県西宮市)が、森林保護について学術的に研究に取り組む場を設けようと10日、「日本奥山保全・復元学会」を設立する。人工林を自然の森に戻すための方法を議論する学会は珍しいといい、同日午後から設立総会が神戸大学百年記念館(神戸市灘区)で開かれる。

 学会は北海道野生動物研究所の門崎允昭所長ら14人が発起人となり設立。「学術論文を政府に提出し、自然の森の復元を国策として進めてもらいたい」と協会の森山まり子会長は訴える。

 学会の事務局となる協会は平成9年、研究者や市民らで設立。動物の餌になる広葉樹の苗木を植えるなどして自然の山を取り戻すための地道な活動に取り組んできた。

 協会によると、国内の山地で資材の調達などのためにスギやヒノキなどを植える人工林化が国策により進められたが、これらの針葉樹は野生動物の餌にならず、手入れされない状態が長年続いたという。

 育ちすぎた木々は日光を遮断し、ほかの植物の成長を阻害。その結果、「野生動物は餌を求めて人里を荒らし、害獣として駆除されるようになった」と森山会長は指摘する。

 協会の現在の会員数は2万4千人を超え、自然保護団体としては最大級の規模となったが、森山会長は「これまでの活動は日本の山全体から見れば効果は微々たるもの。市民団体の活動では限界がある」と学会での活動の必要性を強調した。

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